
すでにDeepLを使っているなら、言葉選びを大切にしているはずです。自然に読める契約条項や、機械で作ったように聞こえない製品案内メールなど。Lexibirdも、そんな方のために作られています。どちらもテキストと文書の翻訳に対応し、用語集をサポートしています。また、デスクトップアプリ、ブラウザー拡張機能、チームアカウントも備えています。
違いは、翻訳を支える仕組みと、多言語での作業をどこまで一か所で行えるかにあります。DeepLは、すべてのリクエストを自社独自のモデルで処理します。Lexibirdでは、Anthropic、OpenAI、Googleの主要なAIモデルから選択でき、テキスト、文書、画像、音声、辞書、用語集を同じ場所で使えます。
一目でわかる比較
| Lexibird | DeepL | |
|---|---|---|
| 翻訳エンジン | Claude、GPT、Geminiのモデル、またはAutoから選択 | DeepL独自のモデル |
| テキスト翻訳 | 200以上の言語、フォーマル/カジュアルな文体 | 対応 |
| 文書 | PDF、Officeファイル、XLIFF、Outlookの.msgファイル。レイアウトを保持 | 対応 |
| 画像とスクリーンショット | OCR翻訳に加え、デスクトップで画面の指定範囲をキャプチャ | 対応 |
| 録音・録画 | mp3、m4a、mp4、wavなどを文字起こしして翻訳 | 会議や会話向けのDeepL Voice |
| 用語集 | モデルに文脈を伝える、チーム共通の用語リスト | 対応 |
| デスクトップアプリ | macOSとWindows | macOSとWindows |
| ブラウザー拡張機能 | Chromium系ブラウザー向け | 対応 |
Lexibirdとは?
Lexibirdは、翻訳を行うモデルをClaude、GPT、Gemini、Autoから選べるAI翻訳ツールです。ライター、専門職、チームが、200以上の言語のテキストや、日々の多言語業務で扱うスクリーンショット、録音・録画、ファイルの翻訳に利用しています。
DeepLとは?
DeepLは、翻訳に特化して自社開発した独自モデルを基盤とする翻訳サービスです。テキストと文書の翻訳、用語集、デスクトップアプリ、ブラウザー拡張機能に加え、翻訳メモリ、API、多言語でのリアルタイム会議に対応するDeepL Voiceなどのビジネス向け機能を提供しています。
1. 翻訳ごとに使用するモデルを選べる
DeepLが提供するエンジンは1つです。Lexibirdでは、Claude、GPT、Geminiの各シリーズからAIモデルを選ぶことも、自動で選んでくれるAutoを使うこともできます。プレミアムモデルは有料プランで利用できます。
この選択肢が特に役立つのは、文脈によって意味が変わる文章です。たとえば、ドイツ語の製品アップデートで、機能リクエストについて「ist nicht unser Bier」と書かれているとします。逐語訳では、ビールについての話になってしまいます。大規模言語モデルは前後の文を読み、メッセージ全体のトーンに応じて「私たちが判断することではない」や「私たちの担当範囲外だ」と訳します。あるモデルの言い回しがしっくりこなければ、同じ文章を別のモデルで翻訳して比較できます。
2. 文全体の表現に反映される用語集
どちらの製品も用語集をサポートしています。Lexibirdの用語集は、ウェブでもデスクトップアプリでも、テキストを翻訳する際に使えます。用語集は文脈情報としてAIモデルに渡されるため、翻訳後に単語を置き換えるのではなく、製品名や定義された用語を組み込んだ自然な文を作れます。
たとえば、チームが主要機能を「Workbench」と呼んでいて、「作業場」や「机」とは訳してほしくないとします。一度登録すれば、チームのワークスペースにいる全員に同じ訳が適用されます。すでにスプレッドシートやTMXファイルで用語リストを管理している場合は、最初から作り直すことなくインポートできます。
3. テキスト以外も1つのアプリで
多言語での仕事では、扱いやすいテキストばかりが届くわけではありません。顧客から音声メッセージが届いたり、仕入先からスキャンした請求書が送られてきたり、同僚が韓国語のエラーダイアログのスクリーンショットを共有したりすることもあります。
Lexibirdなら、そのすべてを一か所で処理できます。録音・録画を文字起こしして翻訳したり、画像にOCRをかけたり、デスクトップアプリから画面の一部をキャプチャしたりできます。音声入力、読み上げ、音訳付きの辞書も同じ場所で使えます。ファイルについては、文書翻訳が最大40 MBのPDF、Word、PowerPoint、XLIFFファイルに対応し、レイアウトを保持します。
DeepL Voiceはリアルタイムの会議や会話向けに作られており、Lexibirdにはこの機能はありません。Lexibirdが対象としているのは、受信トレイに届く録音・録画、画像、ファイルです。
4. いつもの作業場所で翻訳
たとえば、ヘルプデスクツールでフランス語を話す顧客に返信しているとします。相手のメッセージをコピーしてLexibirdのショートカットキーを押すと、メニューバー(Windowsではシステムトレイ)からデスクトップアプリが開き、翻訳結果が表示されます。対応中のチケットから離れる必要はありません。ウェブでは、Chromium系ブラウザーの拡張機能が、ページ上で選択したテキストを同じように翻訳し、結果をサイドパネルに表示します。
5. チーム向けのプライバシー管理
チームでは、管理者とメンバーの役割を備えた共有ワークスペースを利用できます。Businessプランでは、SAMLまたはOIDCによるシングルサインオンと、最初から有効になっているゼロデータ保持が追加されます。
法務チームが秘密保持契約(NDA)の草案を翻訳する場面を考えてみてください。Lexibirdは、そのテキストを保存しないAIプロバイダーにのみ渡します。どのプロバイダーもリクエストを処理できない場合、チームにはエラーが表示されます。データのコピーを保持するプロバイダーへ、知らないうちに切り替わることはありません。このルールは、ウェブアプリ、デスクトップアプリ、ブラウザー拡張機能のどこで翻訳しても適用されます。
どちらを選ぶべき?
翻訳メモリ、DeepLのAPI、リアルタイムの会議翻訳を前提としたワークフローなら、DeepLが適しています。
次のようなことを求めるなら、Lexibirdを選びましょう。
- 同じ段落をClaude、GPT、Geminiで翻訳し、難しい箇所の別の訳を確認したい
- メッセージ全体を読むモデルに慣用句やトーンを汲み取ってもらい、フォーマル/カジュアルな文体を切り替えたい
- スクリーンショット、録音・録画、ファイルをテキストと同じウィンドウで扱いたい
- チーム全員で共有する用語集と、Businessプランのゼロデータ保持を使いたい
次に翻訳が難しいメールや文書を扱うときは、Lexibirdを試して、結果をご自身で比較してみてください。


